楽しく生きたい

30代都内くたびれたリーマンが日々思うことをつらつら書いていきます

アレクサンドル・デュマの名作をオーランド・ブルームを迎えて実写化した「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」

映画「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」は、2011年にフランス・アメリカ・イギリス・ドイツの4カ国で合同制作されたポール・W・S・アンダーソン監督によるアドベンチャーになっております。元になっているのはアレクサンドル・デュマによる冒険小説になり、新たなストリート展開と独自のキャラクター設定から映像化されている作品になります。「バイオハザード」シリーズを始めとするヒットメイカーがメガホンを取って、ミラ・ジョボビッチからローガン・ラーマンまで豪華なラインナップがタッグを組んでいます。19世紀フランスの文豪が残した時代を越えて愛されている名作文学が、21世紀の技術と今をときめく俳優たちの熱演によって甦っていきます。

17世紀初頭のフランス王国では、父親に当たるアンリ4世の暗殺によってルイ13世が幼くして王位を継承しました。それまでは独立と平和を保ってきた国は、四方を敵に囲まれて一気に戦乱の時代へと突入していきます。経験の浅い国王と王妃は孤立無援に陥っていき、ヨーロッパ全土へと一気に戦禍に広がっていく恐れが出てきました。ガスコーニュ地方の田舎町から大都会のパリへと一旗上げるためにやって来たダルタニアンは、アトス・ポルトス・アラミスの三銃士と出逢います。彼らの仲間となったダルタニャンは、1年前に奪われた王妃の首飾りを力を合わせて取り戻すことにしました。4人の前には、正体不明の美女ミレディとバッキンガム公爵が立ちはだかるのでした。

オーランド・ブルームが、敵か味方か謎めいた役柄のバッキンガム公爵にチャレンジしていました。1977年イングランドの南東端に立地するケント州カンタベリー生まれの俳優になり、2001年にファンタジードラマの傑作「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス役をオーディションを勝ち抜き見事に獲得します。2003年から始まった人気シリーズ第1弾「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」にも出演してウィル・ターナー役として有名になり、一躍スターの座に踊り出ます。本作品ではロシュフォール役のマッツ・ミケルセンやリシュリュー枢機卿を演じているクリストフ・ヴァルツを始めとする、強面のベテラン俳優たちをも圧倒する確かな存在感を発揮していました。

オープニングショットから映し出されていく、水の都ヴェネチアの街並みが魅力的でした。花の都パリを中継してイギリスのロンドン塔へとたどり着く、中世ヨーロッパの主要都市を駆け抜けていく冒険に引き込まれていきます。権謀術数に長けた宰相のリシュリュー枢機卿の暗躍により、きな臭いムードが高まっていく当時の国内外の政治情勢も伝わってきました。

豊かな自然に囲まれた風土と穏やかな時間の中で生まれ育ったダルタニャンが、旅立ちの日に父親から投げ掛けられたセリフにはホロリとさせられます。慌ただしい都会のど真ん中に投げ込まれて、戸惑う様子も微笑ましかったです。喧嘩早く無鉄砲ながらも、義理人情に熱い一面も垣間見ることが出来ました。剣と剣を交えてぶつかり合う決闘を通して、お互いを受け入れていく4人の姿には胸を打たれました。「皆はひとりの為に、ひとりは皆の為に」を合言葉に、田舎騎士と三銃士との間で次第に築き上げられていく友情には心温まるものがあります。

豪華絢爛な宮殿のインテリアや、高貴な身分の女性たちが身に纏っているドレスが美しさ溢れていました。鍛え上げられた屈強な戦士たちの肉体を覆う、剣・盾・鎧兜も迫力満点です。クライマックスの舞台となる飛行船でのアクションシーンと、マリー・アントワネットの首飾りを巡る壮絶な奪い合いが圧巻でした。

中世ヨーロッパのロマンスに造詣の深い皆さんには、是非とも鑑賞して頂きたい1本になっています。