楽しく生きたい

30代都内くたびれたリーマンが日々思うことをつらつら書いていきます

黒服の男たちが人知れず街中に潜んでいるエイリアンたちとコミカルに触れ合ったり対決したりするアクション映画『MIB2』

本作はアメリカの都市伝説『Men in Black』をモデルとした映画『MIB』の第二作となっており、

前作の主人公コンビも最初は片や現役敏腕エージェント、片や田舎の郵便局勤めと離れ離れの状態からスタートします。

前作ではまだまだ新人だったエージェント・J(ウィル・スミス)も今やエース級の活躍を見せる敏腕エージェントとなって、

様々なエイリアン絡みのトラブルを解決していますが、

前作での相棒であり自分をこの組織に引っ張り込んだ伝説のエージェント・K(トミー・リー・ジョーンズ)の存在が忘れられず、

何人もの新しい相棒エージェントをニューラライザー(記憶でっち上げ装置)を独断で使って、

バンバンお払い箱にしてしまう無軌道っぷりからニューヨーク本部のトップ・Z(リップ・トーン)に問題視されていますが、

前作からの彼の破天荒な印象からするにとても自然な反応なような気がします。

そもそも非常に優秀なエージェントであったKが直々にスカウトした人物であるJと釣り合う人間を見繕うのは中々難しいでしょう。

実際前作でJが元いたニューヨーク市警でも、突出した能力のおかげで周りから煙たがられていたほどですから。

今回現れた敵エイリアン・サーリーナ(ララ・フリン・ボイル)は、

前作の敵と打って変わって基本お色気ムンムンな女性の姿をとっていますが、

その容姿と冷酷非情な性格がとてもマッチしていて最高です!

ただし本性が結構グロテスクなのは前作と変わりませんが(^^;)。

前作で若干物足りなかったお色気成分が、

彼女とヒロイン・ローラ(ロザリオ・ドーソン)のおかげで倍増し、

とても華やかになったように思います(^^)。

サーリーナになら捕食されてもいい!

相変わらずエイリアン絡みの場面は荒唐無稽な展開がテンポよく繰り広げられていきどのカットも観ていて飽きないのですが、

特にサーリーナがMIBニューヨーク本部を占領してZと対峙するシーンなんかは、

本来緊張感溢れる危険な場面のはずなのに特にZがコミカルに徹していて、

(ああ、MIBだな)

と思わせる辺りが好きです!

隙を突いて飛び上がり連続顔面キックを食らわせるも一向に効かず足払いされてコケちゃうあたりとか!

小ワーム型エイリアン達の図々しいまでの陽気や死にかけたと思ったら簡単に回復しちゃったりするあたりも、

作品の印象を体現したような存在となっており愛らしいです。

話が進むに連れKは一度失ったエージェントとしての記憶や物語の核心になっている事柄を思い出していくのですが、

その記憶の旅路がまたコミカルかつシュールで楽しませてくれます。

本部を乗っ取られたため仕方なく使った非正規のデニューラライザー(記憶復元装置)が、

大袈裟な動作をしてKをふっ飛ばし動作完了したにも関わらず結局効果がなく、

記憶が戻らなかったにも関わらずKがデニューラライザーの所有エイリアン・ジーブス(トニー・シャルーブ)の頭をふっ飛ばしたくだりは、

「人型の頭がふっ飛ぶ」という絵面にもかかわらず思わず笑ってしまいます。

念の為ネタバレしておきますが、彼の頭はふっ飛ばされてもすぐ復元します。痛いでしょうが。

その後はKと惑星ザルタの王女ロラーナの昔の出来事を思い出すための巡礼のような流れになるのですが、

その中では小型エイリアンが駅のコインロッカー内に国を作って生活しているシーンなんかが特に面白いです。

手掛かりとして昔Kが残していった時計が取り上げられ、Jが代わりの時計を進呈した時の彼らの一喜一憂ぶりは、

小さいながらもいっぱいエイリアンがみっしり詰まった状態のコインロッカーに響き渡るJ讃歌など、

コロコロ変わる彼らの様子がその体躯の小ささと相まって子供のように思えて可愛らしくもあります。

最後にはサーリーナやその手下たちを倒し、ヒロインを生まれ故郷に帰すJとKですが、

サーリーナとJが乳繰り合うように戦っているところに片手間でバンバン銃を撃っていくKの様子がまたシュールでたまりません。

ヒロインに大事な話をして本人も見たこともない星に送る、なんていう大事な場面の傍でやってるんだから尚更です。

そして最後の最後のオチが、前作のオマージュというか天丼になっているんでしょうが、

前述のコインロッカー内の世界にかけてある辺り巧くやったなぁと感心します。

ただちょっとインパクトが弱いかな?とは思います。前作のオチの方が遥かにビッグスケールでしたからねぇ……。

正直私にとって洋画はこのような荒唐無稽かつコミカルでシュールなものが一番です。

なんか世界に危機が迫ってる!みんなで力を合わせてこの大災厄に立ち向かおう!やった!人類は救われた!

みたいな遊びのない感動スペクタル作品は好きじゃありません。

私が好きな洋画を挙げるとしたらまずこの作品です。

ここからは余談ですが、初出から20年弱経つ現在でも缶コーヒーのCMにこの作品の世界観が使われているくらい、

日本ではトミー・リー・ジョーンズと縁深い作品となっています。

ちなみにこの作品の日本語吹き替えは劇場公開版と別のパターンがありますが、

私は劇場公開版のキャストの方が好きです。特にJの声が!

それとこの作品、地味にマイケル・ジャクソンの遺作となっております。チョイ役ですが。