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レース直前、競馬で最も豊富な情報を得られるのがパドック! 馬体のどこを見ればいいのか徹底解説

パドックといえば「後肢(トモ)の張りを見るべし」とよく言われます。

筋肉の量やつき方、毛ヅヤの良し悪しなどを比べるということでしょう。

しかし、各馬、体重が違えば体格も毛色も違います。

そんな横の比較なんかできるのか、不安になってしまいますよね。

おそらくトモの張りに関しては、横(出走メンバー間)の比較よりも、縦(その馬の過去のパドック映像と、現在の状態)の比較をするほうが効果的でしょう。

競馬は記憶のゲームでもありますからね。

前走より筋肉がついていれば、走る気配が見えます。

毛艶がよくなっているかどうかも、重要なチェックポイントですね。

できれば逆光にならないところで、現地の競馬場で定点観測したいところです。

しかし、競馬を始めたてのころは、そこまでの比較は難しいものです。

そこで、パッと見でわかりやすいパドックで注目したい観点を、5つご紹介します。

・首の形とリズム

・歩幅の大きさ

・踏み込みの力強さ

・後ろの馬との間隔

・歩行路の内外

以上の5点です。

まず、首の形について。

首が下がっている馬は、特に大きく割り引きもしませんが、加点もできません。

明らかに覇気が欠けていれば、当然、減点するべきでしょう。

理想的なのは、リズムよく歩調に合わせて上げ下げをしていること。

あまりに振りが大きいと「イレ込んでいる」と受け取る人もいるかもしれませんが、ほとんどの場合、それでも好走することが多々あります。

むしろ気合い乗り充分と見て、他人とは違うところを狙うべく、積極的に加点します。

多少ハミを噛んでいたり、尾が立っていたり、ボロ(糞)を出していても構いません。

ただし、明らかに落ち着きのない馬は割り引くべきでしょう。

とくに「馬っ気」といって、牡馬の場合に、下半身に性器をぶらぶらさせていたりするのは落ち着きがなく、興奮状態にある証拠。

逆に春の時期、牝馬は「フケ」といって発情期にあるので、やはり興奮状態にないかチェックが必要です。

また、首を鶴のように折り曲げる、いわゆる「鶴首」の形も、好調の証といわれていますね。

鶴首の馬はかなり好走率が高いので、積極的に狙っていきましょう。

次に、歩幅の大きさについて。

ゆったりと歩幅を大きく歩けている馬は、実際のレースでも飛びが大きく、折り合いをつけて走ってくれることが多いです。

いわゆる「ストライド走法」です。

特に長距離戦では、歩幅の大きさは見逃せないポイントのひとつです。

ただし、スプリント戦はこの限りではありません。

スプリント戦の場合は、前足が短足の馬のほうが速く走れます。

ピッチが素早く細かく、力強く駆動できるからです。

いわゆる「ピッチ走法」というやつですね。

坂のあるコースにはなおさら有効になってきます。

歩幅を目測で比較すると同時に、踏み込みの力強さも注目したいところです。

「リラックスしている馬がいい」

という意見もありますが、力強い馬のほうが明らかな好調のサインといえます。

リラックスと無気力は紙一重ですからね。

反面、素軽く「チャカついている」馬は割と大きく減点します。

ちなみに、印象的なのは数年前のダービー馬となったドゥラメンテでした。

あの、パッタン、パッタンという独特な前脚の下ろし方をもう見られないかと思うと、ちょっと残念です。

これから出てくるであろうドゥラメンテ産駒がどのような歩き方をするかも、注目していきたいところです。

歩幅が大きく、力強く自分のペースで歩けていれば、当然、後続の馬との距離が開くものです。

パドックのその時その時の状況によって各馬の距離感はまちまちですが、映像で見る場合は特に俯瞰するカットも貴重な材料。

どの馬とどの馬の間に距離が空いているかは、あまり注目されていませんが、貴重な予想のための情報です。

ただ、他馬よりも早く歩いていれば、前との間隔が詰まって、いずれは追い抜いてしまいかねません。

そこで、そういう馬は概してパドックの外々を選んで歩いていきます。

「パドックの外側を歩いている馬がいい」

と巷でよく言われるのは、おそらくそういう理由でしょう。

なお、

「止まーれー」

の号令がかかって騎手が背に乗ったあとでは、多くの馬が少し落ち着いてしまうので、騎手が乗る前までがパドック予想の勝負です。

前のレースのスケジュールや騎手のやる気によっては、パドックに乗らない騎手もいます。

パドックで騎手が乗らない馬よりは乗っている馬のほうが、馬が落ち着いて、騎手も気合が入って良い状態にあるといえます。

厩務員さんが二人で引いている馬、いわゆる「二人引き」も気性の難しさをうかがわせるポイントのひとつ。

また、馬番の順とは関係なく、本馬場に「先出し」となった馬は気性に難がある場合もあるので、要注意です。

ちなみに、馬を引いている厩務員さんがラフな格好なら凡走率が高く、ネクタイを締めたしっかりした姿なら好走率が高いという俗説もあります。

なぜなら、勝算の高い馬は、勝ったあとにウィナーズサークルで記念撮影が予想されるからだとか。

とはいえ、厩舎の方針や慣習によってもファッションは変わってくると思われるので、あくまで俗説です。

最後に、

「数字上の馬体重と比べて、実際の馬体が大きく見えるか小さく見えるか」

も、感覚的なことではありますが、注目すべきポイントのひとつです。

もちろん小さいよりは、大きく見えるほうが好印象。

ただ、大型馬ほど厄介で、腹回りの太め残りなら割り引きます。

逆に、馬体重の割に引き締まって見える馬は、特にインナーマッスルを要するであろう中長距離戦においては、かえってプラス材料と化します。

人間でも「贅肉より筋肉のほうがストレートに体重に出る」と、よくいいますよね。